臨床研究会に参加しました。

 毎年行なわれている我が母校の臨床研究会に参加しました。昨年は学校創立35周年記念の為「グランドプリンスホテル新高輪」で行なったのですが今年は母校の「日体柔整専門学校」で大勢の出席者を集め行なわれました。私は記録係だったので、ビデオカメラを廻しながらの参加でした。午前中は卒業生による発表が6席行なわれました。皆さんそれぞれの立場で頑張っておられるのが聞いている側に伝わってきました。昼食をはさんで午後は特別講演が2席ありました。
1席目は「柔道整復師と医療過誤」と題して明治学院大学法学部講師の降矢順子先生の講演でした。

我々の業務上の過失問題や、損害賠償問題など身近な問題について分かりやすく講演して頂きました。最近は特に医療訴訟は専門知識がない患者さんに補償が受けられやすくなってきているようです。それによって医療関係者は、自らの無過失を立証しなければならないと言う困難な立場に立たされているとの事でした。
2席目は「「いわゆる‘‘肉離れ”について」と題して国立スポーツ科学センタースポーツ医学研究所の奥脇透先生の講演でした。

私が今までいだいていた肉離れの病態と言うのは筋肉の筋繊維が断裂して起こるという考え方でしたが、どうやらそうではないと言う事を今回の先生の講演で知る事ができました。どういう事かと言うと、筋肉実質には知覚神経は分布していないようです。ですから痛いのは筋膜や腱が損傷するからのようです。今までの肉離れに対する概念を変える素晴らしい講演でした。

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